ACTIVITY
第3回 ハイリハジュニア定例会
2013年6月22日 東京都江戸川区
参加者 当事者 5名 保護者 6名 支援スタッフ 3名
ボランティア 1名 初参加者 2名
今日の定例会は、城北特別支援学校 特別支援コーディネーター林田先生とボランティアの中野特別支援学校講師 戸田先生による、裏千家のお茶会を行いました。
当事者は、もちろん「お茶会」は 初めての経験です。
林田先生と戸田先生が お道具とお茶の説明をして下さいました。
道具 ふくさ 茶せん 茶巾 茶しゃく けんすい なつめ
おうすとは? お茶(はっぱ)を細かくくだいたもの。まるごと葉っぱの栄養が摂れるから、身体に良いんだよ。と
先生2人によるお点前を拝見した後、先生から今日のお茶の手順の説明がありました。
1.お茶のお作法。
2.飲むところをみる。
3.たてられたお茶を飲む。
4.自分でたててみる。
当事者子供たちは、集中してみていました。お二人の先生は、ひとりひとり丁寧にお作法を教えて時には、「上手!上手」と褒めながら子供たちも得意げになっている様子が伺えました。
はじめは打ち解けなかった子供たちですが、慣れてくるとちょっとお互いにふざけ合いながらも楽しんでいるなと感じられました。
当事者に感想を聞いてみると
・TVとかでお茶を点てるところをみると簡単そうに感じたけどやってみると意外とお茶を点てるのが難しかった。
・苦いと思ったけど美味しかった。
・お茶のセットが欲しいと思った。
・なんだか分からないけど最悪・・・・・・・・・・
など、様々な感想を聞けました。お茶の経験などめったに出来ないので貴重な体験をし、美味しいお菓子をいただいて私たち保護者も子供たちも楽しい時間を過ごせたと思ってます。
お茶会終了後、子供たちは支援スタッフの付き添いのもと、隣の公園で遊んでもらうことになり、保護者はスタッフの先生を囲んで話合いをしました。
進路のことや登校する際の時間の問題などあがりました。
進路に関して、本人の希望や親の希望などがありますが変化がみられ、成長している様子などみているといきなり高いハードルを目指すのではなく、ステップを踏みながら進むのが、当事者にとってもパニックにならず、良いのではないかと、先生方からアドバイスがありました。
ただ、本人の目指すものが親からみて高すぎるとどのように説得していいのか迷いや疲れがあります。失敗というものが、経験に繋がり「どうして失敗したのか?」と本人が振り返り、考え、知識として積立られるようになるには時間と忍耐が必要だと感じました。
遂行機能障害の一つですが、時間について学校へ登校する際に時間ギリギリになっているようだと保護者から話がありました。数人の方が同じように頷いており、「どうしたらいいかな?」と。
成人の高次脳の方はアラームやタイマーなどを活用するようですが子供の場合は、クラスメートによる刺激や徐々に自分で意識づけていくような形で成長していくというアドバイスが、先生方からありました。全ては「気づく」ということから脳の進化が始まる・・・・
「問題」を、楽しみに変えて活かしていこうと思えた話合いになりました。
支援スタッフの皆さま、参加された皆さま ありがとうございました。 (穴澤)